インダクタンスを理解するイメージはこれっ!

 電気回路のインダクタンスの働きを学ぶときって、少々分かりにくくはないでしょうか。 

 初めて学ぶときは、電流エネルギーを貯める素子といわれてもピンと来ないかもしれませんね。

 電磁気学を学んでインダクタンスの定義から理解すると本質的に分かるものですが、回路屋としてはまず直感的に掴むイメージを持つことも助けになります。

 そこでお勧めのインダクタンスのイメージは「水車」です。

 水車は、川に水が流れているとき、その水流の力で回ります。

 一方、水流がなくなっても、しばらくは慣性で水車は回り続けます。 そのとき、水車の中に溜まっていた水を川に流し込みます。

 これが、インダクタンスが電流エネルギーを貯める/放出する、というイメージなのです。

 川を流れる水流というエネルギーが水車に伝わり、水車を回転させます。 そして、既に水流がなくなっている川に水を流し込みます。

 電気回路におけるインダクタンスの働きもまさにこれです。

 直流電流がインダクタンスを流れているが、ある瞬間に電流がストップしても、回路にはインダクタンスから電流が供給され、しばらくの間、電流が流れます。

 また逆に、電流が流れていない状態から急に電流を流そうとしても、インダクタンスにはその通りには電流は流れません。

 ゆっくりと電流量が増えていきます。 

 これも水車と同じです。 

 川から水が流れてきても、止まっていた水車はすぐには速く回りません。

 ゆっくりと動き始めたあとで定常速度に落ち着きます。

 このようなアナロジーで回路素子をざっくりとしたイメージで把握することは学習の助けになりますよ。

体系的に学習するなら、その道のプロに教わることも一度検討してみましょう。

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