パワーエレクトロニクスって、どういうもの?

【 パワーエレクトロニクスって、どういうもの? 】

 パワーエレクトロニクス(略して“パワエレ”)は、電力用半導体素子を用いた電力変換、電力開閉に関する技術を扱う工学、のことを指します。

 消費電力の大きい電気機器の省エネ・省電力化や電車・EV・HV化などの交通系のモーターや充電の制御、太陽光パネル・風力発電などの自然エネルギー分野の電力変換などで不可欠な技術となっています。

 日本国内の総電力需要の内55%をモーターが占めていると言われ、モーターそのものの高効率に加えて、モーター制御を効率的にすることが、国内の電力消費量を下げるために極めて重要です。

 これに対して、力強い味方となるのがインバータ回路と呼ばれるもので、交流から直流に変換した後、また交流に戻してモータに電力を送り込むものです。

 これもパワーエレクトロニクスの分野です。

 インバータ回路でモータを駆動するメリットは、ロータの回転位置に合わせて駆動電流の位相と周波数を変化させて、滑らかな回転と高い駆動効率を低速から高速まで実現できることです。

 インバータ制御を行うことで、モーターの動作の無駄が減少し、高効率になります。

 日本国内で販売されている日本メーカーのエアコンはのインバータ搭載率は、ほぼ100%と言われています。

 そして、ひと昔前まではインバータ搭載エアコンの販売割合が50%にも満たなかった新興国もインバータ搭載率が急速に向上してきています。

 日本を始めとして人手不足を緩和するために、より一層ロボットの開発と配備が進展していくでしょう。 ロボットの制御もやはりパワーエレクトロニクス分野です。

 これから益々世の中にとって重要度を増していくパワエレ技術を社内に取り込んで、製品開発に活かしたいとお考えの企業様も多いことでしょう。

 そういう場合は、社外から技術導入するという方法もあります。

 また、既に社内でパワエレ製品を扱っている企業様からも、あらためて社員を教育したいとのご要望も伺います。

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