テレビ番組にも登場した、自動運転・自動搬送に不可欠の「自律航法」技術のデモ動画です

「テクノシェルパ」のサービスを提供する、株式会社Wave Technology(WTI)の社長 石川高英です。

ドライバーなどの人手不足を背景に、重機、農機やフォークリフトなど、搬送車を自動運転する開発が進んでいます。 これを可能とするためには、刻々と変わる自動走行車の位置情報をリアルタイムで高精度に検出する技術が不可欠です。

屋外で走行させるには、「みちびき」などGPS衛星からの信号を利用することで、位置検出が可能です。しかし、トンネル内や森の中などGPS信号が到達しない場所での自動走行には、GPS以外の技術的な工夫が必要です。もちろん、屋内自動走行ではGPS以外の方法で位置検出を行うことが求められます。

それでは、GPS信号が使えない屋内などの場所では、どのような技術を使って高精度に位置を検出するのでしょうか?

ジャイロセンサ(角速度センサ)、車速センサ、加速度センサなどの複合センサ(センサフュージョン)を使うことによって行います。

⇒ 移動体の位置検出コンサルサービス

走行する車両の回転角度、走行速度、加速・減速・転回などによる加速などの量を検出し、それらのデータを組み合わせて特殊なアルゴリズムで計算し、位置を正確に割り出します。

屋外の自動走行・自動搬送であっても、高精度が求められる用途や、屋内外を行き来する用途では、GPSに上記のセンサ情報を加味することで位置を割り出します。これを「ハイブリッド航法」と呼びます。この技術により、GPS信号が届く領域と届かない領域の双方をシームレスに行ったり来たりできるようになります。

この技術をフォークリフトなどの実物でお見せすることは、残念ながら容易にはできません。 そこで当社では、持ち運びができるサイズのデモ機を作りました。

2019年2月に放映された「トップの言魂」の中でも紹介されました、デモ機が実際に動く様子を抜粋して動画でお見せします。短い時間の動画ですので是非ご覧ください。

 

これは何をやっているのかと言いますと、当社実験室の中で各種センサを搭載したおもちゃの自動車をリモコンで走行させ、その走行の軌跡を表示させているのです。

デモ機がおもちゃなので、見栄えもそれなりでしかないとは思いますが、これが重機であっても農機であっても貨物搬送車であっても、全く同じ原理で車両の位置情報がリアルタイムで把握できるということを思い描いていただけるとすごく嬉しいです。 この小さなおもちゃの自動車がやっていることを大型車両に展開すれば、その大きな車両の位置情報が精度高く検出でき、結果、自動走行が可能になるのです。

これまでにたくさんのお問い合わせをいただき、技術コンサルティングを依頼して下さったお客様には、しっかりと技術コンサルをさせていただいております。

自動搬送・自動走行化に向けた位置検出技術の導入にご興味がございましたら、お問い合わせください。

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掲載画像 ©iStockphoto.com/ by Getty Images