物流を担う人手不足の解決方法は「自動化」。ドローンによる輸送実験も進展中
国土交通省によれば、2018年時点で、トラックドライバーが不足していると感じている企業は7割に達しているとのことです。
通販の件数増加に加え、全産業平均以上のペースでドライバーが高齢化している要因が重なっていることから、年々人手不足が深刻化しています。
そのため、物流の生産性を上げることが急務になっています。
トラックの自動運転の技術開発も進んでおり、それと並行してドローンによる貨物輸送の実験も急ピッチで進められています。アマゾンの宅配ドローンの実験の様子をTVで目にすることもありますし、楽天では離島のキャンプ場やラウンド中のゴルファーに飲み物や食料をピンポイントで届ける実験を実施して、ユーザーに好評であったとのことです。数kg程度の荷物を10数km輸送することが可能のようです。
ドローン物流は、以下のようなところに利用できるとされています。
- 離島や過疎地等の非人口密集地域における貨物配送
- 都市部における貨物配送
- 災害発生時の活用
- 倉庫内貨物輸送
4番目の倉庫内貨物輸送についてですが、ドローンの導入を検討している企業は、物流センター/倉庫内物品検査に最も関心が高いとの結果が出ています。
ドローンを自律飛行させながら、物品のバーコードを読み込ませれば、物品管理作業を効率化できるのです。倉庫内では衛星からのGPS信号が届きませんので、非GPS環境でのドローンのリアルタイム位置検出の技術が必要になります。
また、倉庫で荷物をピックしてそのまま屋外に飛び出していき、顧客のところに届けることも想定されています。
非GPS環境の倉庫内と、GPS環境の屋外をシームレスに行き来することになりますので、シームレス動作に対応する位置検出技術が求められます。
屋内専用や屋内外シームレスのドローン飛行の場合、位置検出の技術としては、飛行環境に合うよう、ジャイロセンサーなどを始めとする複数のセンサーを用意し、それらからの情報を組み合わせて計算して求めることになります。
位置検出を高精度で行うためには高度なアルゴリズムの設定が必要になりますので、位置検出技術の開発設計に実績のある開発設計企業には、搬送車・農機・重機などの自動走行に関して、様々なご相談が持ち込まれます。
当社WTIは、加速度センサー及び車速パルスから得られる情報を基に、移動体の位置を正確に把握するノウハウを有しており、自律航行ユニットを開発してきております。
当社にご依頼されるかどうかは別にして、ご不明な点等ありましたら、ご相談は無料でございますので、お気軽にお問い合わせください。
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